「list」の使い方
Stataにおける「list」は、generate(あるいはgen)で生成した数値を一覧表示するコマンドです。
1. obsでデータ数を指定
obsを使ってデータ数を指定してみましょう。
set obs 10
図1のように、表の行に10番目までの番号が振られ、データ数が10個に指定されたことが分かります。
【図1】
2. 変数を定義する
次に、generateを使って変数を定義していきましょう。
例えば「generate var1 = 10」とすると、データ数10として、新たな変数var1を10と定義したことになります。10というデータが、10個分生成されたことを意味します。
今回は、少しだけ応用のやり方を紹介します。
generate var1 = _n
【図2】
「_n」とすると、図2のようにデータ番号に沿った数値がデータとして定義されることが分かります。
もし0から始めたい場合には「_n-1」、何らかの数値との積にしたい場合には「_n*2」、2乗の値にしたい場合には「_n^2」などを指定することができます。
3. リスト表示する
それでは、先ほど定義した変数をリストで一覧表示してみましょう。
list var1
【図3】
図3のように、データに対してindexが割り振られることがわかります。
4. 複数の変数を一覧表示する
次に、1つの変数だけでなく複数の変数を一覧として表示してみましょう。
変数を以下のように定義しましょう。
gen var1 = _n-1
gen var2 = _n
gen var3 = _n+1
var1、var2、var3を定義したら、以下のようなコマンドを打ちます。
list var1 var2 var3
【図4】
図4のように、3つの変数のリストが表示されました。
5. 範囲内のデータだけ表示する
最後に、範囲を指定してデータを表示させてみましょう。
例えば、3番目から5番目の数値を取り出したいとき、「in 3/5」のように記述します。
list var1 in 3/5
【図6】
すると、図Ⅵのように3から5までの小さめのリストが表示されました。
1~5なら「in 1/5」、6~9なら「in 6/9」のように、inのあとの数字を変えることで調整することができます。