丸紅と関連会社のデータサイエンティスト新卒採用とは?

「丸紅でデータサイエンティストとして新卒入社できるのか」「関連会社も含めると、どこにチャンスがあるのか」が気になる就活生は少なくありません。総合商社の丸紅は、AIやデータ活用を全社横断で進めている一方で、関連会社側でもICT、AI、IoT、クラウド、データ分析の事業を広げています。

ただし、公開情報を丁寧に見ていくと、丸紅本体と関連会社では採用の見せ方がかなり異なります。丸紅本体では、デジタル・イノベーション部のようにデータサイエンスに近い仕事へ新卒で挑戦できるルートが見えやすい一方、関連会社では「データサイエンティスト職」と明示するより、エンジニア職やIT系総合職として採用し、AI・データ領域の案件に入っていく形が中心です。この記事では、その違いを5つの視点で整理します。

丸紅本体では「データサイエンティストに近い配属先」が新卒採用で見えている

丸紅本体の新卒採用では、幅広い人材を対象にしたオープン採用に加え、初期配属を明示して募集する「Career Vision採用」が用意されています。現時点の公開情報では、その募集ポジションの一つとしてデジタル・イノベーション部が掲載されており、総合商社全体のデジタル変革を担う組織横断の専門集団として位置付けられています。

この点は、一般的な総合職採用の中で配属を待つだけの形とは違います。データ活用やAI実装に強い関心を持つ学生にとっては、「どの部署で何をやるか」が比較的見えやすいことが大きな特徴です。丸紅の社員紹介でも、実際に「データサイエンティストとして商社に」と語る社員が登場しており、データサイエンスの仕事が丸紅本体の中に明確に存在していることが確認できます。

 

新卒で狙うなら、オープン採用よりもCareer Vision採用やインターンの理解が重要

丸紅本体を目指す場合、単に「新卒採用があるか」を見るだけでは不十分です。重要なのは、オープン採用とCareer Vision採用の違いを理解することです。オープン採用は幅広いフィールドに配属可能性がある一方で、Career Vision採用は配属先を明示したうえで選考が進みます。データサイエンスやAIに近い業務を希望するなら、後者の情報を優先して確認する価値が高いでしょう。

さらに、丸紅デジタル・イノベーション部は、ソフトウェアエンジニアリング/データサイエンス領域を対象とした有給インターンシップも実施しています。生成AI、数理最適化、画像処理といったキーワードが並んでおり、就活前の段階から、どのような技術テーマが重視されているかを知る入口になっています。新卒本選考だけを見るより、インターン経由で部門理解を深めるほうが、ミスマッチを減らしやすいはずです。

 

関連会社では「データサイエンティスト職」より「エンジニア職」採用が中心になりやすい

一方で、丸紅の関連会社側を見ると、採用の形はやや異なります。代表的なのが丸紅I-DIGIOグループで、新卒採用はグループ一括で行われ、営業職・エンジニア職・サービスマネジメント職の3コースが明示されています。ここでは、丸紅本体のように「データサイエンティスト」という職種名を前面に出すより、まずはエンジニア職として入り、配属先や案件の中でAI・IoT・クラウド・データ活用領域に関わっていく構造が見えます。

実際、丸紅I-DIGIOグループの事業紹介では、AI/IoT、クラウド、データセンター、運用保守まで含めた幅広いITライフサイクル支援が打ち出されています。つまり関連会社側を志望する場合は、「新卒でいきなりデータサイエンティスト職に入る」というより、「AI・データ案件を担えるエンジニアとして育つ」イメージで見るほうが実態に近いでしょう。

 

関連会社でもAI・データ分析の仕事そのものは十分に存在する

「関連会社はデータサイエンスと遠いのでは」と感じる人もいるかもしれませんが、事業内容を見るとそうとは言い切れません。たとえば丸紅I-DIGIOグループでは、産業IoT向けのデータ可視化やAI分析を含むサービスが公開されています。センサーデータの収集から可視化、AI分析、アラート通知まで一気通貫で提供する事例もあり、現場データを扱う実装型の仕事が多いことがわかります。

また、丸紅グループ会社であるDigital Expertsは、生成AI、数理最適化、機械学習、データ分析、アジャイル開発を掲げるエンジニアリング集団として事業を展開しています。現時点で公式サイト上では新卒専用採用ページより、正社員募集やインターン募集の情報が目立ちますが、グループ内には明らかにAI・機械学習・データ分析を主軸にした実装組織が存在しています。したがって、丸紅グループ全体で見ると、データサイエンスの仕事は本体だけでなく関連会社にも広がっていると考えてよいでしょう。

 

向いているのは「研究志向の人」だけでなく「事業実装志向の人」

丸紅と関連会社の新卒採用をまとめて見ると、共通しているのは、純粋な研究者タイプだけを求めているわけではないことです。丸紅本体のデジタル・イノベーション部は、商社ビジネスとデジタル技術の融合を重視しており、関連会社側も顧客課題に対する実装、運用、導入支援まで担う案件が中心です。

そのため向いているのは、機械学習や統計、Pythonなどを学んできた人の中でも、「分析モデルを作って終わり」ではなく、「その技術でどの事業課題をどう解くか」を考えたい人です。新卒で丸紅本体を狙うなら、配属先明示の採用やインターンを確認すること。関連会社を狙うなら、エンジニア職やIT系総合職の中からAI・データ案件に近いフィールドを探すこと。この2つの見方を分けて持つと、選考の解像度はかなり上がります。

 

 

ポイント

丸紅と関連会社のデータサイエンティスト新卒採用をひとことで言えば、丸紅本体は「データサイエンスに近い配属先を見据えて応募しやすい」、関連会社は「エンジニア職として入り、AI・データ活用の現場で専門性を伸ばしやすい」という違いがあります。したがって、職種名だけで判断するよりも、採用区分、配属の明示性、事業内容、インターンの有無まで見て比較することが大切です。丸紅グループでデータサイエンスに関わりたいなら、本体か関連会社かではなく、「どの入り口から、どんな事業課題に関わりたいか」で考えるのが最も実践的な見方だといえるでしょう。