マンキュー経済学Ⅰ(ミクロ編) – 5章 – 演習と応用5

5.コーヒーとドーナツ(補完財・非弾力的需要)とハリケーン

問い

コーヒーとドーナツは補完財で、需要は非弾力的。
ハリケーンで コーヒー豆の収穫量の半分が失われたとする。
a〜c を答える。

全体の流れ(図のイメージ)

  • コーヒー豆市場:供給減少(供給曲線左シフト)
  • コーヒー市場:豆価格上昇でコスト増 → 供給曲線左シフト
  • ドーナツ市場:コーヒーは補完財なので、コーヒー消費減少 → ドーナツ需要曲線左シフト

a.コーヒー豆の価格はどうなるか

上昇する

理由

ハリケーンで収穫量が半減すると、コーヒー豆の供給が減少するため、供給曲線が左にシフトする。
その結果、均衡価格は上昇する。


b.コーヒー1杯の価格はどうなるか。コーヒーに対する総支出はどうなるか

コーヒー1杯の価格

上昇する

理由

コーヒー豆はコーヒーの生産に必要な投入財(原材料)なので、豆価格の上昇はコーヒーの生産コストを上げる。
すると、コーヒーの供給曲線が左にシフトし、コーヒーの価格は上昇する。

コーヒーに対する総支出(= 消費者支出 = 売り手の総収入)

増加する

理由

コーヒーの需要は非弾力的なので、価格が上昇しても需要量はそれほど大きく減らない。
したがって、価格上昇の効果が数量減少の効果を上回り、

$$
\text{総支出}=P\times Q
$$

は 増加 する。


c.ドーナツの価格はどうなるか。ドーナツに対する総支出はどうなるか

ドーナツの価格

低下する

理由

コーヒーとドーナツは補完財なので、コーヒー価格の上昇によりコーヒー消費が減ると、ドーナツの需要も減少する。
つまり、ドーナツの需要曲線が左にシフトし、均衡価格は低下する。

ドーナツに対する総支出

減少する

理由

ドーナツ市場では、補完財であるコーヒーの影響で需要そのものが減少(左シフト)している。
その結果、通常は 価格も数量もともに低下するため、

$$
P\times Q
$$

は 減少 する。