マンキュー経済学Ⅰ(ミクロ編) – 5章 – 演習と応用2

問い(要点)

航空券価格が 200ドル → 250ドル に上がるときの、
①ビジネス旅行者、②休暇旅行者 の需要の価格弾力性(中間点法)を求める。
また、なぜ両者で弾力性が違うかを説明する。


a.需要の価格弾力性(中間点法)

中間点法の式

$$
\text{需要の価格弾力性}=
\frac{\dfrac{Q_2-Q_1}{(Q_1+Q_2)/2}}
{\dfrac{P_2-P_1}{(P_1+P_2)/2}}
$$

今回は価格が

$$
200 \to 250
$$

なので、

$$
\Delta P = 250-200 = 50
$$

価格の中間点は

$$
\frac{200+250}{2}=\frac{450}{2}=225
$$

したがって価格の変化率(中間点法)は

$$
\frac{50}{225}=\frac{2}{9}\approx 0.2222
$$


① ビジネス旅行者

需要量

$$
Q_1=2000,\quad Q_2=1900
$$

$$
\Delta Q = 1900-2000=-100
$$

数量の中間点は

$$
\frac{2000+1900}{2}=\frac{3900}{2}=1950
$$

数量の変化率(中間点法)は

$$
\frac{-100}{1950}=-\frac{2}{39}\approx -0.05128
$$

弾力性

$$
E_d=
\frac{-100/1950}{50/225}
$$

========================

$$
\frac{-2/39}{2/9}
$$

$$
\frac{-2}{39}\times\frac{9}{2}
$$

$$
-\frac{9}{39}
$$

$$
-\frac{3}{13}
\approx -0.2308
$$

結果

  • 符号つき:
    $$
    -0.23 \text{(約)}
    $$
  • 絶対値で表すと:
    $$
    |E_d| \approx 0.23
    $$

非弾力的


② 休暇旅行者

需要量

$$
Q_1=800,\quad Q_2=600
$$

$$
\Delta Q = 600-800=-200
$$

数量の中間点は

$$
\frac{800+600}{2}=\frac{1400}{2}=700
$$

数量の変化率(中間点法)は

$$
\frac{-200}{700}=-\frac{2}{7}\approx -0.2857
$$

弾力性

$$
E_d=
\frac{-200/700}{50/225}
$$

=======================

$$
\frac{-2/7}{2/9}
$$

$$
\frac{-2}{7}\times\frac{9}{2}
$$

$$
-\frac{9}{7}
\approx -1.2857
$$

結果

  • 符号つき:
    $$
    -1.29 \text{(約)}
    $$
  • 絶対値で表すと:
    $$
    |E_d| \approx 1.29
    $$

弾力的


a の答え(まとめ)

  • ①ビジネス旅行者の価格弾力性
    $$
    -0.23 \ (\text{絶対値 }0.23)
    $$
    非弾力的
  • ②休暇旅行者の価格弾力性
    $$
    -1.29 \ (\text{絶対値 }1.29)
    $$
    弾力的

b.なぜ休暇旅行者とビジネス旅行者は異なる弾力性を持つのか

結論

休暇旅行者のほうが価格に敏感(弾力的)で、ビジネス旅行者のほうが価格に鈍感(非弾力的)だからです。


理由(わかりやすく)

ビジネス旅行者(非弾力的)

  • 出張は仕事上必要で、行かない選択がしにくい(必需性が高い)
  • 日程が固定されやすく、変更しにくい
  • 会社負担の場合が多く、本人の価格感度が低くなりやすい

→ 価格が上がっても需要量があまり減らない


休暇旅行者(弾力的)

  • 旅行は延期・中止しやすい(必需性が低い)
  • 他の行き先・時期・交通手段に変えやすい(代替が多い)
  • 自分で費用を負担することが多く、価格に敏感

→ 価格が上がると需要量が大きく減りやすい