マンキュー経済学Ⅰ(ミクロ編) – 5章 – 演習と応用1

問い

以下のそれぞれの財の組み合わせについて、より弾力的な需要があると予想される財はどちらか。その理由を説明しなさい。

基本の考え方(先に)

需要がより弾力的になりやすいのは、主に次のような財です。

  • 代替財が多い
  • ぜいたく品に近い
  • 市場の定義が狭い
  • 調整できる時間が長い

a.必修の教科書、またはミステリー小説

結論

より弾力的なのは:ミステリー小説

理由

必修の教科書は授業で必要なため、価格が上がっても買わざるを得ない(必需品に近い)。

指定された教科書には代替が少ない(代替財が少ない)。

一方、ミステリー小説は他の小説・娯楽に替えやすく、価格が上がると購入を控えやすい。

→ よって、ミステリー小説の需要のほうが弾力的。

b.ビリー・アイリッシュの音楽を録音したもの、または一般的なポップ音楽を録音したもの

結論

より弾力的なのは:ビリー・アイリッシュの音楽を録音したもの

理由

ビリー・アイリッシュの録音物は、ポップ音楽全体の中の狭い市場である。

価格が上がると、他のアーティストのポップ音楽に乗り換えやすい(代替財が多い)。

一方、一般的なポップ音楽は市場の定義が広く、同じポップ内での乗り換えは「市場全体」では需要減少としては出にくい。

→ よって、ビリー・アイリッシュの録音物の需要のほうが弾力的。

c.6か月間の地下鉄の乗車券、または5年間の地下鉄の乗車券

結論

より弾力的なのは:5年間の地下鉄の乗車券

理由

5年間という長い期間なら、消費者は生活を調整しやすい
(引っ越し、通勤手段の変更、自転車利用など)。

つまり、価格が上がったときに代替行動を取りやすく、需要量が変わりやすい。

一方、6か月間では短期的で、通勤・通学の都合をすぐ変えにくい。

→ 時間が長いほど需要は弾力的になりやすいので、5年券のほうが弾力的。

d.ルートビア、または水

結論

より弾力的なのは:ルートビア

理由

ルートビアには、他の炭酸飲料・ジュース・お茶など多くの代替財がある。

価格が上がると、消費者は別の飲み物に替えやすい。

水は生活に必要な面が強く、需要が比較的変わりにくい(必需品に近い)。

→ よって、ルートビアの需要のほうが弾力的。