マンキュー経済学Ⅰ(ミクロ編) – 5章 – 理解度確認テスト9
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問い
暴風雨によってそら豆の収穫量の半分が失われたとする。そら豆の需要が弾力的な場合、非常に非弾力的な場合、それぞれの場合において、この出来事はそら豆の農家にとってより悪い影響を与えるかどうか、説明しなさい。
結論(先に答え)
- 需要が弾力的な場合:暴風雨は農家にとって より悪い影響 を与えやすい(総収入が減りやすい)
- 需要が非常に非弾力的な場合:暴風雨は農家にとって それほど悪くない(むしろ総収入が増えることもある)
なぜか(ポイント)
暴風雨で収穫量が半分になると、市場への供給が減るため、そら豆の価格は上昇します。
しかし同時に、売れる数量(取引量)は減ります。
農家の総収入(売上)は
$$
\text{総収入} = P \times Q
$$
なので、価格上昇の効果と数量減少の効果のどちらが大きいかで決まります。
1. 需要が弾力的な場合($\text{弾力性} > 1$)
結果
農家の総収入は減少しやすい → 農家にとってより悪い
理由
需要が弾力的だと、価格が上がると需要量(購入量)が大きく減ります。
つまり、価格上昇で得する分より、数量減少で失う分のほうが大きくなりやすいです。
- 価格 ↑(プラス)
- 販売数量 ↓↓(マイナスが大きい)
→ 結果として
$$
P \times Q \downarrow
$$
2. 需要が非常に非弾力的な場合($\text{弾力性} \approx 0$ に近い)
結果
農家の総収入は増加することがある → 相対的には悪影響が小さい(場合によっては有利)
理由
需要が非常に非弾力的だと、価格が上がっても消費者はあまり買う量を減らしません。
そのため、数量は減っても、価格の上昇が大きく効いて総収入が増えることがあります。
- 価格 ↑↑(プラスが大きい)
- 販売数量 ↓(減少は比較的小さい)
→ 結果として
$$
P \times Q \uparrow \ \text{(またはあまり減らない)}
$$
具体的なイメージ
- 弾力的需要(代替品が多い)
→ 価格が上がると消費者が他の野菜に移る
→ そら豆の売上が落ちやすい
- 非常に非弾力的需要(どうしても必要・代替しにくい)
→ 価格が上がっても買われる
→ 売上が維持・増加しやすい
注意(答案で丁寧に書くと良い点)
この議論は主に農家全体の総収入(売上)についての話です。
個々の農家では、被害の大きさや保険・コストの状況によって影響は異なることがあります。