3.好みの変化と価格の変化は、需要曲線でどう表されるか

結論

  • 消費者の好みの変化は、需要曲線のシフト(曲線全体の移動)として表される。
  • 価格の変化は、需要曲線上の移動(同じ曲線の上を動く)として表される。

1)消費者の好みの変化:需要曲線のシフト

需要曲線は「その財の価格」と「需要量」の関係を示します。ここで、需要曲線を描くときには、
通常好み、所得、代替財の価格などの要因は一定(不変)だと仮定します。

したがって、消費者の好みが変わることは、価格そのものが変わらなくても需要量が変化する原因になります。
この場合は、需要曲線上の点が動くのではなく、需要曲線全体が右や左に動く(シフトする)と考えます。

  • 健康志向が高まり、野菜を好む人が増える → 野菜の需要曲線は右へシフト(同じ価格でも需要量が増える)
  • 流行が変わり、あるブランドの商品が好まれなくなる → その商品の需要曲線は左へシフト(同じ価格でも需要量が減る)

2)価格の変化:需要曲線上の移動

需要曲線は「価格が変わると需要量がどう変わるか」を表す線です。
つまり、価格が変化したときは、その需要曲線の上で、対応する需要量へと点が移動します。

このとき、好みや所得など他の条件が変わっていないなら、曲線そのものは動かず、
同じ需要曲線の上を上下(左右)に移動するだけになります。

  • 価格が下がる → 需要量が増える → 需要曲線上で右下方向へ移動
  • 価格が上がる → 需要量が減る → 需要曲線上で左上方向へ移動