例えば「文章を書く」と「データ入力」を2つの仕事にして、Aさんが両方うまい(=絶対優位)けど、比較優位は分かれる例である。

具体例(1時間あたりの生産量)

  • Aさん:文章 10ページ、データ入力 30件
  • Bさん:文章 4ページ、データ入力 20件

→ Aさんは両方で生産量が多いので、両方に絶対優位があるのである。

機会費用(比較優位)の計算

Aさんが文章1ページ作る機会費用:データ入力を 30/10 = 3件あきらめるのである。

Bさんが文章1ページ作る機会費用:データ入力を 20/4 = 5件あきらめるのである。
→ 文章はAさんの方が機会費用が低いので、文章に比較優位はAさんである。

Aさんがデータ入力1件する機会費用:文章を 10/30 = 1/3ページあきらめるのである。

Bさんがデータ入力1件する機会費用:文章を 4/20 = 1/5ページあきらめるのである。
→ データ入力はBさんの方が機会費用が低いので、データ入力に比較優位はBさんである。

ポイント

  • 絶対優位:Aさんが文章もデータ入力も上(両方で絶対優位)である。
  • 比較優位:文章はAさん、データ入力はBさん(分業した方が得)である。

こういう形で「強い人(A)が何でもできる」状況でも、機会費用の違いで比較優位が分かれるのである。