生産可能性フロンティア(PPF)が外側に湾曲せず直線になるのは、ざっくり言うと 「機会費用が一定」のときである。もう少し条件として書くと、次のとおりである。

  • 2財の生産に使う生産要素(労働・資本など)が同質で、どの生産にも同じように使えるのである。
  • 各財の生産技術が線形(比例的)で、規模に関する収穫も変わらない(少なくとも限界的に変化しない)のである。
  • 要素をA財からB財へ振り替えていっても、生産性の高い要素から低い要素へ…という“質の違い”が出ないのである。
  • つまり要素が完全に代替可能で、生産性がどこでも同じである。

この結果、A財を1単位増やすために諦めるB財の量(機会費用)が、PPF上のどこでも同じになり、PPFは直線になるのである。

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  • 直線PPF:どこでも同じ交換レート(Aを増やすとBが一定割合で減る)である。
  • 外側に湾曲(通常のPPF):要素が完全には代替できず、振り替えるほど機会費用が上がる(限界機会費用逓増)のである。