6.以下の各記述は、記述的命題か、あるいは規範的命題か。説明しなさい。

a.社会は、インフレーションと失業の短期的なトレードオフに直面している。

記述的命題である。インフレ率と失業率の間に短期的なトレードオフが「存在する」という事実関係の説明であり、価値判断を含まないためである。

b.貨幣供給量の伸び率低下はインフレ率を低下させる。

記述的命題である。貨幣供給量の伸び率低下がインフレ率を低下させるという因果関係(実証可能な主張)を述べており、「どうあるべきか」を含まないためである。

c.連邦準備制度(アメリカの中央銀行)は貨幣供給量の伸び率を引き下げるべきである。

規範的命題である。「連邦準備制度は〜すべきである」という政策提言であり、望ましさに関する価値判断を含むためである。

d.福祉受給者には求職活動を行うことを義務付けるべきである。

規範的命題である。「義務付けるべきである」という制度設計の主張であり、どのような社会が望ましいかという価値判断を含むためである。

e.税率を下げることで、より多くの雇用と貯蓄が促進される。

記述的命題である。税率引下げが雇用と貯蓄を促進するという効果(実証可能な因果関係)を述べており、価値判断そのものではないためである。