マンキュー経済学Ⅰ(ミクロ編) – 5章 – 演習と応用6

結論:正しい(ありうる)のは 3人

  • メディス
  • ミランダ
  • オーウェン

誤り(この説明だけでは成り立たない)のは 2人

  • アレックス
  • リチャード

なぜか(経済学的に)

観察された事実は:

  • 均衡価格 $P$ は上昇
  • 均衡数量 $Q$ は変化なし

これは、需要・供給図でいうと「新旧の均衡点が同じ数量の位置にあり、価格だけ上がっている」ということです。

メディス:需要増加 + 供給が完全非弾力的(垂直)

供給曲線が垂直(数量固定)なら、需要が右シフトしても数量は増えない

その代わり価格だけ上がる

→ 観察事実と一致

アレックス:需要増加 + 需要が完全非弾力的(垂直)

需要曲線が垂直で、しかも「需要増加(右シフト)」なら、通常は均衡数量が増える

数量が不変になる説明にはならない(少なくともこれだけでは不足)

→ 観察事実と一致しない(単独説明としては不適切)

ミランダ:需要増加 + 同時に供給減少

需要右シフトは価格↑・数量↑方向

供給左シフトは価格↑・数量↓方向

2つが同時に起きて、数量変化がちょうど打ち消し合えば

  • 価格は上昇
  • 数量は不変

になる

→ 観察事実と一致

リチャード:供給減少 + 需要が単位弾力的

単位弾力的かどうかは、需要曲線上の反応の強さに関する情報

供給減少が起きれば、通常は価格↑・数量↓になる

「数量不変」を保証しない

→ 観察事実と一致しない

オーウェン:供給減少 + 需要が完全非弾力的(垂直)

需要曲線が垂直なら、買う数量は価格が変わっても一定

供給が減少(左シフト)すると価格は上がるが、数量は同じ

→ 観察事実と一致

グラフでの説明(文章版)

価格上昇・数量不変が起きる典型パターンは次の3つです:

  • 垂直な供給曲線上で需要が増える(メディス)
  • 需要増加と供給減少が同時に起きる(ミランダ)
  • 垂直な需要曲線上で供給が減る(オーウェン)

つまり、観察事実だけでは原因は特定できない、というのがポイントです。