マンキュー経済学Ⅰ(ミクロ編) – 5章 – 演習と応用3

3.暖房油の需要の価格弾力性(短期 0.2、長期 0.7)

問い

暖房油の価格が 1.80ドル → 2.20ドル に上昇したとき、

a. 短期・長期の需要量はどう変化するか(中間点法)

b. なぜ弾力性は時間軸に依存するのか

a.短期・長期で需要量はどう変わるか(中間点法)

① 価格の変化率(中間点法)

$$
価格変化率=\frac{2.20-1.80}{(2.20+1.80)/2}
=\frac{0.40}{2.00}
=0.20=20\%
$$

② 需要の価格弾力性の式

$$
E_d=\frac{\text{需要量の変化率}}{\text{価格の変化率}}
$$

したがって、

$$
\text{需要量の変化率}=E_d \times \text{価格の変化率}
$$

(需要なので、価格上昇時は通常マイナス方向)

短期(弾力性 0.2)

$$
\text{需要量の変化率}=-0.2 \times 20\%=-4\%
$$

✅ 短期では、暖房油の需要量は約 4%減少する(中間点法ベース)

長期(弾力性 0.7)

$$
\text{需要量の変化率}=-0.7 \times 20\%=-14\%
$$

✅ 長期では、暖房油の需要量は約 14%減少する(中間点法ベース)

b.なぜ弾力性は時間軸に依存するのか

結論

時間がたつほど、消費者が行動を調整できるようになるため、需要はより弾力的になる。

わかりやすい説明

短期では、すぐには暖房設備や生活習慣を変えられない
→ 価格が上がっても、使う量をあまり減らせない(非弾力的)

長期では、次のような調整が可能になる

  • 断熱を強化する
  • 暖房効率のよい設備に買い替える
  • 他のエネルギー源へ切り替える
  • 住居や生活スタイルを変える

→ その結果、長期のほうが価格上昇に対して需要量が大きく減る(弾力的になる)