マンキュー経済学Ⅰ(ミクロ編) – 5章 – 理解度確認テスト2
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需要の価格弾力性の4つの決定要因
需要の価格弾力性(価格が変わったときに需要量がどれだけ変わるか)は、主に次の 4つの要因 によって決まります。
1. 近い代替財(だいたいざい)の有無
説明
代わりになる商品(代替財)が多いほど、需要の価格弾力性は大きくなる(弾力的になる)。
価格が上がると、消費者はすぐ他の商品に乗り換えられるため、需要量が大きく減る。
逆に、代わりがほとんどない商品は、価格が上がっても買わざるを得ないので、弾力性は小さい。
例
- 弾力性が大きい:特定メーカーの清涼飲料水(他社商品に替えやすい)
- 弾力性が小さい:電気・水道(代替が少ない)
2. 必需品かぜいたく品か
説明
必需品は需要の価格弾力性が小さく、ぜいたく品は大きくなりやすい。
必需品は、価格が上がっても生活に必要なので需要量があまり減らない。
ぜいたく品は、価格が上がると購入を控えやすいので需要量が大きく減る。
例
- 必需品(非弾力的):最低限の食料、日用品、通勤に必要なもの
- ぜいたく品(弾力的):高級レストラン、高級ブランド品、旅行(状況による)
※ ただし、人や状況によって「必需品」かどうかは変わることがあります。
3. 市場の定義の広さ(どこまで広く商品をとらえるか)
説明
市場を狭く定義するほど、需要の価格弾力性は大きくなる。
市場を広く定義するほど、需要の価格弾力性は小さくなる。
狭い商品分類ほど、他の商品への代替が起こりやすい。
広い商品分類だと、同じ分類の中での移動にすぎないので、全体の需要量はあまり減らない。
例
- 弾力性が小さい:食品(広い市場)
- やや大きい:飲料
- さらに大きい:炭酸飲料
- 大きい:特定ブランドのコーラ(狭い市場)
4. 時間の長さ(調整に使える時間)
説明
長期になるほど需要の価格弾力性は大きくなり、短期では小さくなりやすい。
短期では、生活習慣や設備をすぐに変えられないので、需要量はあまり変わらない。
長期では、消費者が代替手段を見つけたり行動を変えたりできるため、需要量が大きく変化する。
例
- ガソリン価格が上がっても、短期では車利用はすぐ減らしにくい
- しかし長期では、燃費のよい車への買い替え、公共交通機関の利用などで需要が減りやすい