3章 – 演習と応用6
a.(貿易なし)白いソックスの価格(赤いソックス何ペアで白1ペアか)
ボストン
- 1時間で 赤3ペア or 白3ペアである。
- 白1ペア(= \(\frac{1}{3}\)時間)作るのに同じ時間で赤も1ペア作れるのである。
- → 白1ペアの価格=赤1ペアである。
シカゴ
- 1時間で 赤2ペア or 白1ペアである。
- 白1ペア(1時間)作るのに、赤2ペアをあきらめるのである。
- → 白1ペアの価格=赤2ペアである。
b. 絶対優位と比較優位
絶対優位(同じ時間で多く作れる方)
- 赤いソックス:ボストン3 > シカゴ2 → ボストンである。
- 白いソックス:ボストン3 > シカゴ1 → ボストンである。
→ ボストンが両方で絶対優位である。
比較優位(機会費用が低い方)
機会費用を計算するのである。
ボストンである。
- 白1ペアの機会費用=赤1ペア(上で計算)である。
- 赤1ペアの機会費用=白1ペア(対称)である。
シカゴである。
- 白1ペアの機会費用=赤2ペア(上で計算)である。
- 赤1ペアの機会費用:赤は1時間で2ペア ⇒ 1ペアは0.5時間である。0.5時間で白は0.5ペア作れる(白は1時間で1ペア)のである。
→ 赤1ペア=白0.5ペアである。
比較すると次のとおりである。
- 白:ボストン(赤1)<シカゴ(赤2) → 白の比較優位=ボストンである。
- 赤:ボストン(白1)>シカゴ(白0.5) → 赤の比較優位=シカゴである。
c. 貿易すると、どちらが何を輸出するか
比較優位に従うので、次のとおりである。
- シカゴ:赤いソックスを輸出するのである。
- ボストン:白いソックスを輸出するのである。
d. 両都市に便益をもたらす取引価格の範囲
白いソックス1ペアの取引価格を「赤いソックス何ペアか」で \(p\) とするのである。
- ボストンが白を輸出して得するには、自分で白1ペア作ると赤1ペアの犠牲(機会費用=赤1)があるので、交易で赤を1ペアより多くもらえると得である。
\[
p>1
\] - シカゴが白を輸入して得するには、自分で白1ペア作ると赤2ペアの犠牲(機会費用=赤2)があるので、交易で支払う赤が2ペア未満なら得である。
\[
p<2
\]
したがって、両方が得する価格範囲は次である。
\[
1<p<2
\]
ポイント
- 最低価格(白1=赤):1である(より大きければボストンが得である)。
- 最高価格(白1=赤):2である(より小さければシカゴが得である)。
- よって 白1ペアは赤1~2ペアの間で取引されれば双方が利益になるのである。