2章 – 演習と応用 1
1.フロー循環図を描いてから、以下の各活動について、財・サービスの流れと資金の流れに対応する部分を明示しなさい。
フロー循環図(基本形)
(財・サービスの流れ)
企業 ───────────→ 財・サービス市場 ───────────→ 家計
企業 ←─────────── 財・サービス市場 ←─────────── 家計
(支出=代金の流れ)
(生産要素の流れ)
家計 ───────────→ 生産要素市場 ───────────→ 企業
家計 ←─────────── 生産要素市場 ←─────────── 企業
(所得:賃金・地代・利子などの流れ)
- 財・サービスの流れ:企業 →(市場)→ 家計
- 資金(お金)の流れ:家計 →(市場)→ 企業(財・サービスの購入代金)
- 生産要素の流れ:家計 →(市場)→ 企業(労働など)
- 所得の流れ:企業 →(市場)→ 家計(賃金など)
各活動で対応する部分(財・サービスの流れ/資金の流れ)
a.セレナが店主に1ドル払って、ミルク1リットルを購入
• 財・サービスの流れ:ミルク(財)
企業(店) → 家計(セレナ)(財・サービス市場)
• 資金の流れ:1ドルの支払い
家計(セレナ) → 企業(店)(財・サービス市場)
b.スチュアートがファストフード店で働き、時給8ドルを稼ぐ
• 財・サービス(生産要素)の流れ:労働サービス
家計(スチュアート) → 企業(店)(生産要素市場)
• 資金の流れ:賃金(時給8ドル)
企業(店) → 家計(スチュアート)(生産要素市場)
c.ジャンがヘアカット代40ドルを支払う
• 財・サービスの流れ:ヘアカット(サービス)
企業(美容院) → 家計(ジャン)(財・サービス市場)
• 資金の流れ:40ドルの支払い
家計(ジャン) → 企業(美容院)(財・サービス市場)
d.サムがアクア産業という企業の10%の所有権を持つことで、2万ドルを得る
これは 「金融(資本)市場を含む拡張フロー循環」で表すのが自然です(株式=金融資産のやりとり)。
• (対応する“財・サービス側”の流れ:金融資産/所有権)
企業(アクア産業) → 家計(サム):株式・持分(10%の所有権という“権利”)
• 資金の流れ(サムが得た2万ドル)
企業 → 家計:配当や利益分配(あるいは株主への支払い)としての 2万ドル
※もし問題が「サムが10%の株式を“買って”2万ドル払った」という意味なら、資金の流れは 家計→企業(または株式市場の相手)、反対向きに 株式(所有権)→家計 になる。でも設問文の「所有することで得る」なら、通常は 配当など(企業→家計)を指す。