2章 – 理解度確認テスト9
9.記述的命題と規範的命題の違いは何か。それぞれの例を挙げなさい。
記述的命題と規範的命題の違い
1. 記述的命題(positive statement)
記述的命題とは、現実の事実や因果関係について述べる命題であり、正しいか誤りかをデータや観察によって検証可能である。価値判断(~すべき)は含まない。
例
- 「最低賃金を引き上げると、企業の雇用が減少する可能性がある」である。
- 「消費税率を上げると、消費支出は短期的に減少する傾向がある」である。
- 「円安になると輸入品の価格が上昇しやすい」である。
これらは統計や実証分析により支持・反証が可能である。
2. 規範的命題(normative statement)
規範的命題とは、望ましさや公平性などの価値判断を含む命題であり、「何が望ましいか」「どうあるべきか」を述べるものである。したがって、事実だけでは真偽を決められず、倫理観・政治観・社会的価値観に依存する。
例
- 「最低賃金は引き上げるべきである」。
- 「所得格差は是正されるべきである」。
- 「政府は景気後退時に財政支出を拡大すべきである」。
これらは根拠としてデータを用いることはできるが、最終的な結論は価値判断を伴う。